1978年から毎年8月下旬、日テレ系で生放送されているチャリティ番組『24時間テレビ』。
長い歴史のある番組ですが、近年は企画への批判や「面白くない」といった声が増えています。
そこで今回は、24時間テレビが面白くないと言われる理由について調査してみました。
24時間テレビが面白くない7つの理由!
24時間テレビは、障がい者や被災地への支援として放送されているチャリティ番組です。
毎年恒例となり、今では誰もが知っている番組の1つでもありますよね。
そんな24時間テレビが「面白くない」と言われてしまう理由は何でしょうか?
調べてみたところ、批判を受けるポイントが7つあることがわかりました。
①マンネリ化
SNS上では「マンネリ化している」という声が挙がっていました。
( ̄3 ̄)…みやぞんはすげーと思うよ。でも、それをやらせる意図は? 24時間テレビはそろそろ内容を変えないとマンネリ気味だと思う。 もうさ、障がい者にアレコレ無理なことをさせるんじゃなくていろいろある障がいをこんな障がいもあるんだよっていうのをやらないと障がい者が理解されないよ。
— ( オヤヂ)ノ…FUCK OFF CHAOS。 (@oyaji19671107) August 27, 2018
てか、24時間テレビやるの?普通にオリンピックよりもフジロックよりも不要やろ?www
障害者を食いものにした感動ポルノはお腹いっぱいだし、コロナ禍だし、そもそも何年も前からマンネリなんだからこの際やめればいいのにね
— 【👻BAN中】フェミニズム履修済の大仏 (@kameisbiting) August 20, 2021
たしかに、長距離マラソンや特別ドラマなど、番組全体の進行がパターン化しているように感じます。
障がいを持つ人が楽器を演奏
ジャニーズタレントが被災地を訪れる
など、似た雰囲気の企画が多いですよね。
一般人に寄り添うのは大切ですが、飽くまでも“テレビ番組”なのでマンネリを感じてしまう視聴者がいるのも仕方ないと思います。
②司会者・パーソナリティ
調査を進めていくと、司会者とパーソナリティが変わらないことに「飽きた」と感じる人が多くいることがわかりました。
そもそも24時間テレビ司会が毎年代わり映えしなくって飽きた
— 金町のいしやん (@isiyanbesslife) August 25, 2013
そろそろ24時間テレビのメインパーソナリティはジャニーズ限定は飽きた。
— ログアウト (@sano___tan_xxx) April 15, 2017
こちらは、2022年の司会に選ばれたアナウンサーが司会を務めた全期間です。
このように見てみると、たしかに司会は全然変わっていませんね。
日テレの中で最も優秀なアナウンサーを使っているということは伝わりますが、視聴者が飽きてしまうのも納得です。
また、メインパーソナリティは2003年から毎年ジャニーズタレントが務めています。
2003年 TOKIO
2004年 嵐
2005年 草なぎ剛、香取慎吾
2006年 KAT-TUN
2007年 タッキー&翼
2008年 嵐
2009年 NEWS
2010年 TOKIO
2011年 関ジャニ∞
2012年 嵐
2013年 嵐
2014年 関ジャニ∞
2015年 V6、Hey!Say!JUMP
2016年 NEWS
2017年 櫻井翔、亀梨和也、小山慶一郎
2018年 Sexy Zone
2019年 嵐
2020年 井ノ原快彦、増田貴久、北山宏光、重岡大毅、岸優太
2021年 King&Prince
2022年 ジャにのちゃんねる(二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨)
2003年からはスペシャルドラマの主演もジャニーズが務めており、「ジャニーズの番組?」と疑問に感じる方も少なくないみたいですね。
前述したマンネリ化を解消するためには、司会やパーソナリティをガラッと変えるのも1つの手段であると言えるのではないでしょうか。
③内容が暗い
24時間テレビの“チャリティ番組”という特性上、「暗い」という意見も多く見受けられました。
24時間テレビつけたらガンの母が息子に伝えたい〜みたいなのやってて毎回毎回懲りもせずこんなんばっかで気が滅入るわ
朝から暗い話やるなよ
障害者や病気の人とか見世物にしてお涙頂戴ホントクソうんこ— ゆーりゃん (@wing1027) August 27, 2017
24時間テレビは暗いから見ない派
— 鬼畜レンジャー (@kichikuranger) August 22, 2021
被災地や病気と闘う人を支援するという目的のため、当事者へ取材するという企画が多いですよね。
もちろん、実際に起きている問題や病気などの現実に向き合うことも大切です。
しかし、暗い話ばかりしているとテレビに娯楽を求める視聴者は苦痛に感じてしまうのではないでしょうか。
④気持ち悪い
24時間テレビ全体の雰囲気を「気持ち悪い」と思う視聴者も多くいました。
24時間テレビ、お涙頂戴でずーっと気持ち悪いと思ってたよー私だけがおかしいのかと思ってたけど意外と嫌いな人が多くて安心してる。
— りーぼー (@kangaeroophelia) August 22, 2020
手帳持ちの障害者だけど、24時間テレビ見ても気持ち悪いとしか思わん。
— 夜鷹やみと (@kmkm8310) August 22, 2021
24時間テレビでは障がい者を「可哀想」だと思ってしまうような映像が多いですよね。
感動的な話として紹介されていますが、このようなコンテンツは『感動ポルノ』とも呼ばれ世界中で問題になっています。
もちろん、障がい者の日常や闘病生活の映像を見て芸能人が涙するという番組の雰囲気を、感動的で素晴らしいと評価する方もいました。
しかし、そのような雰囲気に違和感を覚えた視聴者は「気持ち悪い」と感じてしまうのかもしれませんね。
⑤人権侵害
24時間テレビを「人権侵害なのでは?」と考える視聴者もいました。
あれだけ障害者を扱って何がしたいのか分からない。障害者を特別扱いする24時間テレビは人権侵害。
— 名無し (@nanasi_karasan) August 26, 2018
24時間テレビは人権侵害
— 鮫島散骨 ᗦ↞◃ 原稿中 (@mechakuchagenki) August 1, 2017
たしかに障がい者がたくさん出演している番組なので、見世物のように感じて心配になってしまうという気持ちもわかります。
ただ、彼らは無理矢理出演させられているわけではないですよね。
本人の意思を無視して無理矢理やらせているのであれば人権侵害とも言えますが、本人が納得して出演している以上、人権侵害にはあたりません。
このように人権侵害だと誤解されていることが、「面白くない」と言われる理由の1つだと考えられます。
⑥出演者へのギャラ
ネット上には、24時間テレビの出演者に支払われるギャラについて不満を感じる視聴者もいました。
チャリティなのにギャラが発生するなんておかしいね。 pic.twitter.com/RU3WzYOP6v
— レミントン4th (@marurei26O) August 11, 2022
今年も「24時間テレビ」をやるんだけど、チャリティ番組の出演者がギャラを貰うのは日本だけなんだよね。タレントにはバカ高い出演料を払っておきながら、ボランティアには日当も出さないというのはやっぱ変な話でさ、そこら辺を是正しないと偽善の商業イベントだと言われても仕方ないよね。
— まりなちゃん (@t2PrW6hArJWQR5S) August 14, 2022
2013年『フラッシュ』では主演者のギャラを暴露する記事が掲載され、2018年『週刊文春』ではチャリティランナーを務めた芸人・みやぞんさんのギャラが総額2000万だったと報じられました。
BPO放送倫理・番組向上機構の公式サイトにはこのように記載されています。
24時間テレビに出演して頂いたタレントのギャラについては、基本的にボランティアでお願いしております。しかし、拘束時間の長い方など、場合によっては謝礼という形でいくらかのお支払をしております。但し、それは通常の拘束時間に対して払うものの何割かにあたる程度であり、タレントによっては謝礼を辞退される方もいらっしゃいます。「通常より高額のギャラが支払われている」というご指摘は事実無根です。
引用:BPO放送倫理・番組向上機構
2000年11月に公開されたものですが、過去のものとはいえ数年でギャラが数千万に跳ね上がるとは考えづらいですよね。
どちらが真実なのかは不明ですが、週刊誌の報道を信じている人も多くいます。
チャリティ番組に出演する芸能人が数千万貰って涙を流していると考えると、たしかに気持ちが冷めてしまいますよね。
このような“ギャラ事情”によって番組を楽しめず「面白くない」と感じてしまう人もいるみたいですね。
⑦募金の使途
24時間テレビの視聴者から募った募金の使い道がわからないという声もありました。
24時間テレビがチャリティー番組なら会計の収支明細を明らかにするべきではないかな?
これだけお金が集まりました、○○に××円寄付しました。経費はいくらかかりましたって。
募金したお金の使い道を知る権利はあると思うわ。やましい事がなかったら詳らかに出来るはず。#24時間テレビ— アルト💊🚙💉💉💉(医薬品登録販売者) (@takers23) August 24, 2020
24時間テレビ、またやるのか。まあ、募金のおかげで、救われている命があるのなら否定しないが。それと毎回、募金の使い道を公開しないが、まさか募金の横領なんてやってないよネ⁉️
— ehatov1896 (@ehatov1896) July 27, 2022
たしかに、募金したお金が何に使われているのかがわからないと不安になりますよね。
実は『24時間テレビチャリティー委員会』の公式サイトで以下の情報が公開されています。
最終的に集まった募金の金額や、お金が何に使われたのかが細かく記載されているため不安な方はぜひ確認してみてください。
ところが、お金の動きが見えるということはあまり多くの人に知られていません。
「募金の使い道が公開されていない」と思っている人には怪しい番組だと警戒されてしまっているみたいですね。
24時間テレビのヤラセ疑惑が告発されたって本当?
2019年の24時間テレビでは、ヤラセがあったと出演者によって告発されました。
『お節介バラエティー“あの人に会いたくない!”』という企画で、EXIT・兼近大樹さんの元彼女マナさんがVTR出演した際のことです。
VTR中では「兼近の二股を目撃して別れた」
様々な“チャラいエピソード”が語られた
→番組出演後、マナさんはYouTubeでヤラセだったことを告発
実際に兼近の不貞の現場を目撃した訳ではなく、24時間テレビのスタッフから“兼近さんは実は二股してたんですよ”と聞かされたことを告白。
また、スタッフから“兼近の悪いエピソードをたくさんください”とそそのかされた
「いっぱい(悪いエピソードを)考えたんですけど、実際そんなに無くて」
「私は本当に兼近のことが大好きで、全部が良い思い出で感謝しかないです」
引用:excite.ニュース
これが事実なのであれば、本人の名誉に関わるあまりにもひどい嘘ですよね。
現在は削除されていますが、兼近大樹さんもTwitterでコメントしています。
今日台本見せられた時はもっとレベチでやばたにえんだったけど流石にめちゃめちゃ嫌だと伝えて抑えた結果がこれ!
もし言ってなければ社会的に抹消されていたのかと思うとゾッとするでござる
引用:女性自身
制作側は「打ち合わせの上、制作したもの」と話していますが、どちらにせよ視聴者を騙す内容であることには間違いありません。
このような騒動もあり24時間テレビの信用が失われてしまったのかもしれませんね。
24時間テレビが面白くないと言われる理由の多くは番組制作サイドへの不信感が原因であることがわかりました。
汚名返上ができるのか、今年の24時間テレビにも注目です。
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