『女芸人No.1決定戦 THE W』は、2017年に始まった日本の女性お笑い芸人を対象としたコンテストです。
吉本興業と日本テレビが主催しており、毎年12月に決勝戦が行われます。
「M-1グランプリ」と同じく、毎年12月の風物詩となってきましたが、SNSではまだまだ「面白くない」「つまらない」といった声が多くみられます。
THE Wが面白くないと言われている原因を調べてみました。
THE Wが面白くない9つの理由!
THE Wは2017年に始まった女性芸人のためのお笑いコンテストですが、その歴史の浅さや運営方法、出場者のレベルなどから、「面白くない」と言われています。
THE Wの出場や優勝をきっかけに、ブレイクした女芸人は多数います。
・2017年初代優勝:ゆりやんレトリィバァ
・2018年優勝:阿佐ヶ谷姉妹
・2019年優勝:3時のヒロイン
・2020年優勝:吉住
・2021年優勝:オダウエダ
・2022年優勝:天才ピアニスト
・2023年優勝:紅ショウガ
THE Wが不評な原因や改善点などを調べてみました。
①歴史が浅い
THE Wは2017年から始まった賞レースで、過去に7回の開催です。
一方でM-1グランプリの初回は、2001年で、過去23回開催の歴史があります。
M-1グランプリでの歴代優勝者は、今でもMC業やバラエティー番組で活躍していますよね。
THE Wはまだまだ新しい賞レース。今後も様々な改善が必要です。
②時代錯誤
THE Wは「女芸人限定」の賞レースです。
ジェンダーレスなどが注目されている昨今、女性差別と捉えられても仕方がありませんよね。
千原ジュニアさんがYouTubeで指摘していました。
千原ジュニアさんは「正直、『THE W』って、この時代にちょっと時代錯誤というか、そこの分け方って大丈夫なの? みたいな」と
引用:千原ジュニアYouTube
応募資格に男女差別があってはならないと考える人が多いのかもしれません。
③女性に気を遣っている
THE Wの出場者へのコメントや、負けた側への配慮などが、必要以上なフォローだと言われてました。
女性相手だと厳しいことも言いにくいですよね。
そういった側面から、賞レース事態が生温い雰囲気になってしまっているのかもしれません。
④司会
初回THE Wでは司会に俳優の間宮祥太朗さんが抜擢されました。
初の「THE W」ということもあり、話題を集めたかったのでしょう。
イケメン俳優が司会を務めると、ちょっと気が散りませんか?
⑤審査員
THE Wの審査員が芸人ではなかった回がありました。
・2017年:ヒロミ、生瀬勝久、新川優愛、吉田沙保里、若槻千夏、柴田理恵
・2018年:一般審査員401人
俳優さんによる審査は違うのではないか?と言われていました。
過去に芸人以外が審査員になったのは、2017年と2018年の2回だけですが、この時の違和感が強く残っている方もいるのではないでしょうか。
⑥審査方法
THE Wは勝ち抜きノックアウト方式で行われています。
暫定勝者と対戦者が競う形式は、公平性に欠けるのではないかとの意見があります。
⑦出場ブロック
THE Wの出場ブロックをくじで決めます。
各ブロックに優勝候補が偏ったりレベルの差が生まれ、公平なジャッチができないですよね。
ここは今後改善して欲しい点です。
⑧出場メンバー
THE Wに出場するメンバーの多くは、他の賞レースでは目立った成績を収めていないと言われていました。
THE Wの出場資格はM-1よりもかなり甘い設定です。
・THE W: 漫才、コント、ピン芸など、形式に制限なし、プロアマ問わず、芸歴や人数も不問
・M-1:漫才のみが対象で、結成15年以内のコンビが参加できる
M-1と同じような条件にすると、出場者が集まらないことが予想できるので、仕方がないかもしれません。
⑨ネタの内容
THE Wで披露されるネタが「女である自虐」「恋愛」「女性がテーマ」となったものが目立ちます。
女性に共感が得られやすいものの、男性にはそこまで響かなかったり、「だから女性は」と思われてしまう一因です。
M-1は「男性である自虐」「男性がテーマ」となったネタがあるかな?と考えてみると、あまり思いつかないですよね。
こういった点が男性視聴者から特に面白くないと思われてしまうのでしょう。
THE WはM-1との格差がヤバすぎる?
THE WはM-1グランプリなどと比べて女性芸人の絶対数が少ないため、全体的なレベルが低いと指摘されています。
2024年エントリー数
・THE W:903組
・M-1:1万330組
2024年のTHE Wのエントリー数は過去最高となっているものの、M-1のエントリー数の10分の1。
ここまで分母の数が違うと、賞レースのレベルも雲泥の差と言われても仕方がないですよね。
この格差も、面白さを損なう要因の1つとなってしまっているのでしょう。
とはいえTHE Wはまだまだ歴史も浅く、新しい賞レースです。
今後、視聴者の意見も取り入れて、どんどん面白いものへと変化していくことでしょう。
THE Wによって逸材が発掘されるのを楽しみにしています。