シンガーソングライター、女優の中村中さん。
男性として生まれ、女性として生きているトランスジェンダーです。
中村中さんはカミングアウト後に出場した紅白の演出が、ひどかったと語っていました。
どういった演出がされたのでしょうか?
詳しく調査しました。
画像|中村中の紅白衣装がひどい!?演出がお涙頂戴で気持ち悪かった
中村中さんは「友達の詩」発売時に、トランスジェンダーであることを公表しています。
そして2006年「友達の詩」で、第58回紅白歌合戦に出演しました。
その時に用意された衣装や演出に、中村中さんは「気持ち悪かった」と語っています。
紅白歌合戦に出場した時の状況
・「紅組」で出場
・用意された衣装は赤いドレスにちょっとだけ白が入っているデザイン
・どうして衣装で説明しなくてはいけないんだろう
・微量な『白』は、お前は男性だ、という意味だったのか
・男児として生まれた人間が紅組で出るということがセンセーショナル
紅白出場発表の場では、白いドレスだったのも違和感を感じます。
SNSでも「お涙頂戴の演出」「気持ち悪い」といった声がありました。
この演出は覚えてる
見てるこちらも気持ち悪かった
中村中さんやお母様の事では無くて
お涙頂戴な演出が気持ち悪かった私は親友が歌う友達の詩が大好きで一緒にカラオケに行くとリクエストしてしまう
中村中さんが中学の時に感じたこの歌詞は性別がどうとか関係無くてせつない思い出が蘇る良い歌です https://t.co/KtutNrIccl— ペココ (@pekoko7) June 28, 2021
久しぶりに聴いた中村中さんの声は、当時よりももっと豊かで、たまらなく美しかった。
中村さんのことをボロボロにしたデビューのさせ方や、紅白でのあつかい。もっと別の方法で、私や他の多くの人が、中村さんという素晴らしいアーティストの存在を知ることができたらよかったのに。 https://t.co/yJsghifBAf
— のださよ*弱さが強みの国際協力NGO職員 (@sayon34) June 28, 2021
実際にどのような演出が行われたのか、詳しくまとめました。
中村中の演出がお涙頂戴で気持ち悪かった
性同一性障害の説明VTRが流れた後、「母親からの手紙」を司会の中居正広さんが読み上げました。
当時、この演出が大きな話題となっています。
手紙の内容
・あなたの思うように産んであげられなくて申し訳ない。
・あなたの生きたいように生きられない柵(しがらみ)の中にずっといさせてしまって申し訳ない。
手紙の感想を聞かれた中村中さんは、以下のように答えています。
「バカだなと思いました。そんな風に思うものじゃないって。あなたのせいでこうなったわけじゃない」
当時のスタッフへの憤りや世の中へ不信感も込めて、淡々と応えたのだとか。
NHKとしては感動的な手紙を読み上げ、お涙頂戴の演出だったのでしょう。
まとめ:画像|中村中の紅白衣装がひどい!?演出がお涙頂戴で気持ち悪かった
中村中さん紅白出場時に着用していた衣装や、当時の演出について詳しく調査しました。
トランスジェンダーという言葉すらない当時、カミングアウトするのは相当な勇気が必要だったでしょう。
純粋に歌詞が好きと言ったファンにとっても、悲しい演出でした。
歌い手の属性に関わらず、純粋に曲を評価されて欲しいものです。